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それが何を意味していようが、そこに時間が存在し、何かが起き、僅かながらに『ヒトトキ』を感じるものである・・・


 翌朝眼が覚めたのはまだ5時前だったと思う。体は寝袋があるとは言え固い地面で寝たためか大分凝り固まっていた。それでも少し肌寒く感じる風には微かな潮の香りが漂い、これからの事を考えるとわくわくして来た。相方は先に目が覚めていたらしく散歩を始めていた。自分方はしばらくの間まどろんでいた。ようやく目が覚めトイレで顔を洗って駅舎に入ると昨夜いた野獣臭い旅人が既にいなくなっていた。我々はホット息を撫で下ろすと、始発の電車が始まってはまずいと荷造りを急いだ。
女川001
 女川と言う町の探索と朝飯の調達をかねて歩いてみたが時間が時間なだけにどこも店が開いていていないし、人の気配も無い。それでも一件のコンビ二をようやく見つけることができ、海沿いの堤防近くで暖かいカップラーメンをすすった。夏とはいえこの日は少し肌寒かったのだ。その後も町を探索したが何も見つけられず、とりあえずフェリー乗り場で時間を確認した。しかしフェリーまではまだだいぶ時間がある様だった。仕方なく我々は近くの公園で寝る事にした。まだ朝なので二度寝と言う事になるだろう・・・
 ようやく目が覚めると気だるい気分に負けそうだったがフェリーの出発時間が近づいている為急いで港に向かった。フェリーは思いの他立派なフェリーだった。乗客は我々の他2~3名位しかいなかったと思う。フェリーはかなりのスピードを出していたと思う。窓は水しぶきで何も見えない程だった。20分弱位だろうか?ほどなく金華山に到着したのだ。
女川002
 金華山のメインの観光ルートはこの港から山頂付近の神社までである。まあ登山ほどでは無いが海のある所から山頂まで行くのでそれなりにキツイ工程ではある。でも野生のシカやサルが現れたりして心が和んだり、大海原を見下ろす雄大な景色は格別なものだ。相方も数十年ぶりの金華山には心ときめかしている様だった。
 そこいらじゅうにシカがいる山頂の神社で古い建物の様相を眺めながら休憩をしていると、我々はこの先どうしたらいいかと考えた。本当は金華山で野宿をしようと考えていたのだが、この風に、この寒さ、雨も混じり始めているから野宿は諦める事にしたのだ。宿泊施設も一件ある様だったが、もうここには見るものは無いと思い女川を目指す事にした。しかし例によってまだ時間が大分余っていたので、七輪で焼いたイカやホタテを食べながら日本酒を飲んでいた。(写真は店のオヤジ)
女川003
 女川に着いたのは丁度昼ごろだった。フェリー乗り場近くの観光客向けの小さな市場でぶらついているとホヤが1個60円、ホタテが1枚150円、煮シャコが13匹で1000円だった。我々は備え付の食堂で昼飯を食べる事にした。正確な名前は忘れたが鯨定食に海鮮定食である。二人で1個づつ注文しおかずをシェアしようと考えた。鯨定食は大きな鯨の髭に様々な鯨肉の食材がならび、海鮮定食は金目鯛(?)の開きに刺身等豪勢な定食である。
女川004

女川005
 味の方はめちゃめや美味しかったのは言うまでも無い。この旅に出て初めての地物だ・・・

 昼飯を終え辺りをうろつく二人には先ほどとは打って変わって熱い太陽の日差しが降り注ぐ。しかし遠くの空はどんよりしている。時間はまだ昼少し過ぎである。我々はこれからどうしようかと考え時刻表の地図を眺めると、取りあえず今まで行ったことの無い気仙沼へ行く事にしたのだった・・・





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