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それが何を意味していようが、そこに時間が存在し、何かが起き、僅かながらに『ヒトトキ』を感じるものである・・・


船と言うものはどうしてこんなに入り組んでいるのだろう・・・
さっきまで歩いていた裏路地と同じに、暗い闇の底に入り込んで
しまいそうだった・・・
でも今回は匂いのしるしに従えば簡単だったし、
船員なんかにも出会うことはなかった。
そして船の厨房に入り込んでも誰もいなかった・・・
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厨房は綺麗に掃除が行き届き大きな鍋はグツグツと煮えていた。
都合が良かったので勝手に摘み食いする事にした・・・
適当にお盆を用意してクリームシチュー、肉と豆の炒め物、
パン、チーズにワインのボトルとリンゴを1個くすねた。
まあ滅多に食べられないフルコースと言うやつだろう・・・

お盆を手に揺れる船内を歩くのは困難だったが
ゆっくり落ち着いて食べれる場所を探した。
時折船員をやり過ごす為に隙間に身を埋めなければならなかったが、
船内を歩きまわっていると暖かいスペースを見つける事ができた。
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様々な計器類が並び、木箱が端っこの方に積んである。
船のあいているスペースを物置にしているのだろうか・・・
何気に木箱の中身が気になったがとりあえず食事を先にする事にした。

それにしても、ここの船員は結構いい物食べているなぁ・・・
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肉と豆の炒め物の少し焦げた部分が香ばしく美味しかった。
などと思いながらワインのボトルに目をやると、
コルク抜きが無い事に気づいた・・・

仕方が無いので、適当にボトルの口をその辺の鉄パイプにぶつけて割ると
暗闇の先の方まで瓶の割れる音が響いて行った・・・
瓶にの口に付いた破片を取り除き、口の中を切らないように丁寧に飲んだ。
それでも口の中をガラスの破片で少し切ってしまったが、
まあワインの隠し味と言う事で納得した・・・
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さあ、ぼくはもう直ぐロシア人か・・・
いいや、日本人とかサラリーマンとか、
そんなつまらない肩書きなんて無視しよう・・・
ぼくは今ここにいて生きている。それでいいじゃないか・・・
そんな思いに期待と不安が入り混じり何時しか酔いの為か眠気が襲って来た・・・
今日は随分と長い道のりを歩いてきた・・・

もう幽霊の事などぼくの脳裏に存在しなかったのだ・・・

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