それが何を意味していようが、そこに時間が存在し、何かが起き、僅かながらに『ヒトトキ』を感じるものである・・・

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夜の目覚めも長い間続くと症状も深くなり、

末期症状なのか耳鳴りや、
震えが自分の身体の内側から出て来るのでなく、

まるで本当に騒音や地響きが外から迫って来ているのではと思える程だった。

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耳鳴りと地響きのリアリティーさが増すに従って
昼間の日常生活が正常におくれなくなり、

駄目な方へと流れて行った。

不思議とこれ以上生活が悪くなることはないと思っていたが、
奈落の底と言うものは限りが全くないらしい……

002uraroji.jpg

体調を壊し、ほんの数日仕事を休んだだけで、
ぼくは職を失い生きる目処さえ立たなくなった……

ここから、出て行かねばならないのも時間の問題だろう。

もう触れればたちどころに身体中の血管がはち切れ発狂してしまいそうだった……

そんなある日、
耳鳴りと地響きにとうとう耐えかねたぼくは、

けだるい身体に無理を強いて起き上がると部屋の窓を開け放ち、

その歪んだ瞳で夜の世界を精一杯の憎しみを込めて睨み付けてやった。

 003uraroji.jpg

しかし、
その瞬間の余りに思いがけない光景に我が目を疑った。

グ、シャング

グ、シャング

グ、シャング

まるで巨大なプレス機で鋼鉄を撃ち抜く振動音。

 004uraroji.jpg

何と言おうか、
ぼくが耳鳴りと疑っていなかった騒音と震えの正体が、

こうも現実的な思考からかけ離れたものであろうとは
思いもよらなかったのだ。

何故なら、ぼくの耳鳴りに同期して、
その錆び臭い巨大な鉄の塊の奏でるリズムが

路地を覆うように歩く巨大な機械仕掛けの造形物、

そう、
いわゆるロボットと言うやつだろうか、

 005uraroji.jpg

その重く硬い重機のような足が踏み鳴らす騒音に等しかったのだ……


裏路地小劇場 夜の目覚め 第二幕 完
次回 第三幕へ つづく……





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