妄想裏路地 その25a


それが何を意味していようが、そこに時間が存在し、何かが起き、僅かながらに『ヒトトキ』を感じるものである・・・

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その女性は、女将の娘だとばかり思っていたが、
どうやら違う様である・・・

少し酔った風に頬を赤らめ、
自分が過去働いていた職場について話し始めた・・・
「風俗嬢なんて、
金儲けと割り切ってしまえばそれ程嫌な仕事でもないのよ。
どちらかと言うと酔っ払いばかりを相手しているキャバクラの
方が私は嫌だね、時には酔っ払い客もくるけどさ・・・」
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彼女は身体を揺らしながら、ぼくにもたれかかってきた。
「時々恋愛感情とか感じちゃっているお客もいるけど、
信用しちゃ駄目よ・・・、そりゃ気持ちいい時には演技なしで
感じる事もあるけど、心は違うのよ、所詮は仕事だし、
女は嘘をつくものだから・・・」
言いながらゆっくりと立ち上がり浴衣のすそを直し、
食器を片付けると布団を敷いてくれた・・・
003_20110415185021.jpeg
しかし・・・
私が布団が二組敷かれたのを驚いて、言いかけようとした時、
「ごめんなさいね、ここ私の部屋なのよ・・・」
そういって、ぼくの言葉を遮ってしまった。

ようするに、
ここは彼女の部屋で、
仕方がないから私をこの部屋に泊めてあげていると言いたげであった・・・
私としては少し驚いたりもしたが、どうでも良い事ではあった・・・
「そうそう、仕事をしている女が真実を言う時は、よほどの事がない限り
その女から逃れられないわ、だって男はもうその女に身を捧げているのだもの、
女が男の心を取るなんて簡単なものよ・・・」
私の耳にはもう彼女の戯言などほとんど意味をなしていなかった・・・

灯りが消え、暗闇になる、
遠くで貨物列車だろうか、車輪の重い音が響く・・・
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寝返りを打つ音が聞こえ、
女性の肌の香りと息づかいが聞こえる・・・
私の横にいる彼女姿がおぼろげに見えた・・・
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