妄想裏路地 その27a


それが何を意味していようが、そこに時間が存在し、何かが起き、僅かながらに『ヒトトキ』を感じるものである・・・

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暗い闇に照らされた空間は緊張をはらんだ空気が網目の様に入り組んでいる・・・
私は何を思うとも無く身支度を整えると、
寝息を発て淫らに横たわる女体を足で小突いてみた・・・
腰をくねらせながら反応するも目を覚ます様子はない・・・
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深呼吸を一つして、
足元に生える雑草を横切るように彼女の身体を踏み越えると、
蒸気に溢れる汽車に乗り込んだ・・・
001_20110513213651.jpg
乗り込むときの汽車の錆び付いた取っ手が、
余りに冷たかったので体中にゾクリが走ったが、
古い車内を見渡した時には、
心が踊る思いだった・・・
002_20110513213651.jpeg
この古い汽車の景色と言うモノが、
私の最も古い所にある微かな記憶と触れ合い、
懐かしい郷愁を感じた為だった・・・

何処だろうか・・・
定かではないが、小さい頃誰かに連れられて乗った
電車の車内がこの様に木製の壁や床に囲まれ、
天井の網棚も紐で作られたものだった・・・
003_20110513213651.jpeg
私自身の電車に対する最も古い景色と現在が重なったのだ・・・

人は自分が別の時代に行けるのだとしたら何処へ行くのだろうか・・・
私の場合は自分が生まれて間もない、過去の時代に行ってみたいと思うだろう・・・
無意識にに観た懐かしいあの景色をもう一度見てみたいと・・・

黒く軋んだ木の床を進み、
私はスプリングの効いた硬い座席に座り、
車窓を眺めた・・・
004_20110513213651.jpeg
遠くの方でつぶやく小さな光の粒粒が通り過ぎてゆく・・・
あのつぶつぶの一つ一つに人生がある事を考えると、
つくづく世界は広いのだと認識してしまう・・・
そう考えてみると、私がこうやって息をしているのも、
ほんの取るに足らないヒトトキに過ぎないのかもしれない・・・
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そんな思いに更けていたのだが、
ふと、窓ガラス越しに湯気を漂わせている
別の乗客がいる事に気づいたのだ・・・

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カテゴリ紹介
●【日常生活のボヤキ】(愚痴や意味の無いボヤキ、ふと思った事など・・・)
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この記事へのコメント
訪問ありがとうございます。
風鈴のチリリンという音さんのブログを初めて拝見した時少し怖くてビックリしました。
でも小説凄く面白いですね。
続き楽しみにしています!
2011/05/14(土) 22:08 | URL | みぃ乃助 #-[ 編集]
こちらこそ訪問ありがとうございます!
凄く面白いなんて初めて言われたので、
とても嬉しかったです。
また見に来てください!
よろしくお願いします。
2011/05/15(日) 18:44 | URL | 風鈴のチリリンという音 #-[ 編集]
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