裏路地小劇場 夜の目覚め 第一幕


それが何を意味していようが、そこに時間が存在し、何かが起き、僅かながらに『ヒトトキ』を感じるものである・・・

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何も見ない……

何も聞こえない……

何も感じない……

そんな安楽的なヒトトキが夜にあったからこそ、
ぼくは現実の世界とつながりを保って歩いて来れたのだ……

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それなのに、多くの不安や疲労からなのだろうか、
最近夜中にふと目覚めてしまう。

それだけでない、
そんな不安な夜を幾日か過ごすうちに耳鳴りまでするようになった。

しかも、
耳鳴りのせいなのか身体までが震えているように感じる。

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きっと長くに渡って上手く社会生活に適応できないでいる為か
精神的に病んでしまったのだろう……

何故なら、ぼくには夢も希望もなく
僅かな収入を得るために朝から晩まで働きつくし、

その結果得られる僅かばかりの収入も、
やっとの思いで日々の飢えをギリギリに抑えるだけのものでしかなかった……

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たまの休日も日雇いなどで
働けば少しくらいは生活も楽になるのだろうが、

正直休日を疲労回復に努め過ごしたとしても
日々の疲れが完全に癒えることもなく、

疲れは慢性的に蓄積された。

もっともたまの休日自体が不定期であり、
休日の労働は不可能なように思えた。

時おり
ぼくはどれくらいの生活困窮者なのだろうかと考えることがある。

夢も希望もなく、ましては抵所得であることを考えると
国の保護に頼りたいところではあるが、

一体どのような手続きをとればよいのだろう……

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毎日食べる煮込み料理もジャガイモと玉ねぎと人参と豚肉は
何時も同じ具材で、食を楽しむものでなく、

飢えを防ぐ為のものである。

最後に楽しい食事を送ったのは何時だろうか。
小学校か中学校の給食の時だっただろうか……

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ただでさえ日々の社会生活をやっとの思いでしのぎ、
僅かばかりの夜の一時に安息を感じていたぼくが夜中に目覚めてしまうなんて……

精神的にも肉体的にも更に追いつめられ、
ぼくの身体は次第に骨と皮が強調され始めた。

せめて気が狂う前に、
もう一度だけ美味しい食事を味わいたかった。

きっと、身体中に張り巡らされた網目のような血管が浮き出てくるのも、
それほど時間を要しないだろう……


裏路地小劇場 夜の目覚め 第一幕 完
次回 第二幕につづく……






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